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真珠のゼロ・エミッション

ックレス〈アコヤ真珠、SIL〉¥491,700/ミキモト カスタマーズ・サービスセンター(ミキモト)
MIKIMOTO(ミキモト)
貴重な天然パールの乱獲によって、絶滅が危惧されていたアコヤ貝を守るため、真珠の養殖に尽力したのが、MIKIMOTOの創業者、御木本幸吉だ。1893年に半円真珠の養殖に世界で初めて成功し、世界的なジュエラーとして名を馳せるようになった現在に至るまで、創業者のエシカルな精神は受け継がれている。指輪 人気そのひとつが、養殖過程でのゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)だ。真珠を採取したのち、たとえば、貝肉や貝殻からコラーゲンや真珠層タンパク、パールミネラルなどの有用成分を抽出し、グループ会社の化粧品や健康食品の原料に。貝殻は装飾品や土壌改良剤として、社外とも連携しながら活用している。自然の恵みに敬意を払い、大切に育てられたパールのネックレスは、何世代も受け継ぎたい可憐な美しさにあふれている。

ピアス〈K18YG、K18WG、ダイヤモンド〉¥469,700・リング〈K18YG、K18WG、ダイヤモンド〉¥622,600/ハム 神宮前アトリエ&ショップ(ハム) シャツワンピース¥78,100/エストネーション(レジーナ ピョウ)
hum(ハム)
廃棄された携帯電話やPCなどの"都市鉱山"から採取され、精錬を経て純度の高い状態に戻った貴金属素材を独自に"リファインメタル"と名付け、ジュエリーの新たな価値を創出しているハム。自社のアトリエでひとつひとつ手で製作するコレクションは、手間さえ惜しまなければ誰でも加工できるデザインにすることで、 職人の労働環境への配慮も垣間見える。装身具としての美しさはもちろん、純粋で、強い意志が込められたジュエリーだ。また、リファインメタルを普及させ、ハムが独占するのではなく、サプライチェーンを共有して誰もがそれを使える、選べるような状況を生み出すため、ブランドの枠を超えて新たに社団法人を立ち上げ、ジュエリー業界全体におけるサステイナビリティとトレーサビリティを追求している。

いろいろなジェム


Pippa Small(ピパ スモール)
(右)カナダ出身で、ロンドンを拠点に活動するピパ・スモール。ロンハーマンピアス 偽物環境に負荷を与えず採掘され、鉱山労働者の権利や地元のコミュニティに配慮して生産される"クリーン・ゴールド"を世界で初めて採用したデザイナーだ。天然石の形をそのまま生かして仕立てる手法が特徴的。エシカルな美意識はノマディックでグラマラスなジュエリーに昇華されている。

ピアス〈SIL/K18コーティング、ホワイトトパーズ〉¥22,000/バーニーズ ニューヨーク(ピパ スモール)

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